「あの……偽名を使っている可能性は?」


「心配ない。当日、国王には特別観覧席を用意している。護衛兵も配置した」


「はぁ……」


 ヴァレリスも彼の性格をよく知っているのだ。


「そんな中では、さすがの国王でもエスケープ出来ないだろう?」