「?」


「君に任せてホントに良かった」


 言いながら彼は、ラーンに参加者名簿を渡した。


「あ、あの……」


「まぁ、とにかくそれを見てくれ」


 ──スマルトすぐにどっか行っちゃって、五日前に会って以来、全然話が出来なかったんだけど……。


 そうは思いつつ、ヴァレリスの言うとおり、ラーンはページを捲っていった。


「……あれ」


 ──スマルトの名前が入ってない!


「国王、辞退してくれたんですね」


「そのようだ」