「母さんは、元気にしてる?」


「勿論。すぐに会いに行こう。きっと、喜んでくれる……」


 兄の腕を引いて、踵を返した瞬間。


「オマエ……もしかして、レイガート? 帰ってきたのか?」

 スマルトを探しにやってきたクロードと鉢合わせた。

 ──――!!

 途端にクロードは、何かを思いついたらしく不適な笑みを浮かべた。