一也が僕を見つめた瞬間、テーブルの上にある一也の携帯が揺れた。 着メロではなく、普通の呼び出し音が煩く響く。 「……続き、言えよ」 「電話」 「違うだろ」 「放っておいていいの?」 「お前……こういう時に冷めるようなこと言うなよ」 確かにそれはもっともだと思う。 でも、僕は今日こんなことをしようと思って来たワケじゃないし、でも、今日を逃したら次にいつ一也と触れ合えるか分からない。 苦渋の選択?