淋しがりやのルビー


あたしと神藤くんの全身が映っている。


その姿に違和感を感じ、姿見に近寄り、鏡に触れた。


「何、これ……」


自分の髪や顔にも触れる。


その鏡に映るあたしの目も髪も真っ赤に染まっていた。



「ほら、そんな姿を誰かに見られたらまずいだろ。どこか、誰も来ないところで話そう」


あたしが頷くと、神藤くんは手を放して、周りを確認すると、近くの空き教室に入った。


昔は今よりもクラスが多かったとかで、空き教室が階ごとにいくつかある。



教室の前と後ろに机が寄せ集められ、その上には逆さにした椅子が置かれている。


教室の真ん中には何もなく、その空いたスペースへと神藤くんが進み、あたしも扉を閉めると後に続いた。


ちょうど真ん中あたりで、神藤くんが足を止め、振り向く。



「それで」


神藤くんはいきなり左手で体操服の襟もとを下げて、あたしに見せた。


「これは何? その赤い目も髪も」


ちょうどあたしの口の幅で並んだ、赤く腫れた小さな傷。