淋しがりやのルビー


喉が渇き、空腹を意識する。


血が欲しい。


牙が出てないだろうか。


気になって、神藤くんの顔が見れない。


右手にひんやりとシップがはられる。


俯く視線の先には、神藤くんの膝。


血の赤。


見ちゃいけない。


わかっているのに、視線をそらせない。


視界が赤で染まる。


「ほら、できた」


声に反応して顔をあげてしまう。


目を細めて笑う彼。


短い髪の毛と体操着のあいだの太い首。


何も考えられない。


「神藤くん」


「ん、うわっ」


さっきまでシップをもっていたその手を掴み、人よりも強い力で彼をテーブルに押し倒す。


ドカッと音が響く。