休み明けの朝、お母さんが慌てていた。


寝坊でもしたのかな…?



そんな時、

下から私を呼ぶお母さんの声が聞こえてきた。


下に降り、お母さんのところに近づいた。



『何ぃ~?』



『となりのねっ!拓人くんが熱だしちゃったらしいの!!』



へっ!?

拓が熱だした?



『それで?おばあさん達は?』



『仕事があるらしくて…。』



仕事ー!?

こんな時まで、ですか!?



『で!まいが、学校休んで拓人くんを看病してあげてくれない?』



手を合わせて必死に頭を下げてるお母さんが私の目の前にいた。


そんな頭下げられたら、断れないじゃん。

ハァ。



『いいよ。拓の家行って看病しとく。』


『ありがとうっ!助かるわー。』


慌てていたお母さんは落ち着いたのか、呑気に椅子に座っていた。


どんだけ、焦ってたんだか…。



『あっ!それと、拓人くんは私の部屋で寝てるわっ!』



はいっ!?

何で?

意味分かんないよ。


『何でかと言うと…』


何でかと言うと~?



『あー!!もう、こんな時間!説明は帰ってきてからね!』



何だそれっ!!

帰ってきてからとか…。


まぁ、いっか!!

とりあえず、お母さんの部屋は匂いが嫌だから、拓を私の部屋に移動させよ!!



お母さんが家を出た後、私は慌ててお母さんの部屋に向かった。



『拓ー?入るよ?』


静かに部屋の中に入るとものすごく、しんどそうな拓がいた。



『拓!?大丈夫?』



『ん?まい!?何でここに…。』