「・・・なぁ、ルノン」

セグがルノンを呼び止めた

「お前は制御しなくていいのか?」

「・・・何をですか?」

「お前にもあるんだろ・・心の闇が」

「・・・・なぜそんなことを思うのですか?」

「お前と最初に会ったとき、お前は無表情のままだった」

ルノンは黙ってセグを見ていた

相変わらずの〔無表情〕で

「神殿に入っても、ここに来ても、お前の表情は変わらない」

「・・・・」

「つまり、お前の心は壊れている・・・闇が溢れているということになる・・・どうだ?」