離れるのが辛くなって、どんどん別れたくなくなるから…。
「っ…、私、ね?
仕事辞めて、もう実家に帰るから」
「・・・は?」
「だから、もう一緒にいられない」
「意味分かんねぇんだけど?」
ジロリと睨んでくる英大に、グサリと心臓に何かが突き刺さった。
「そんなん、遠恋で良いだろ?
なに別れるとか、勝手なこと言ってんだよ!」
ダメだよ…、それはダメなの・・・
「こんなオバさんじゃなくて、英大に似合う子は沢山いるわ…。
私もね…、向こうでずっと暮らしてくれる人を見つけたいの。
貴方が今すぐこっちに来るなんて、無理でしょ?」
「それはっ…」
言葉に詰まらせるように、ワザと英大を苦しめてしまって。
年下の貴方を困らせて、本当にゴメンね・・・

