季節限定のケーキが出る度に、決まってショーケースの前で唸った彼。
いつも恥ずかしい思いをしてたけど、その子供っぽさが大好きで。
キラキラと眼を輝かせて、真剣に選んでいる姿がとても可愛かった。
傍から見れば、幸せそうなカップルに見えていたよね?
だって、当の本人がすごく幸せだったから・・・
「さっきのショートケーキとシブースト…。
どっちが美味しかった?」
美味しそうに食べている彼に、分かりきった質問を投げ掛ければ。
「いや、どっちも絶品なんだけど。
やっぱ定番のショートだな!」
「そっか、好きだね…」
「そっ、俺って一途だし?」
「っ・・・」
ニコッと笑い返してくれるから、胸がギュッと苦しくなった。

