愛 離～求め続けたモノ～

優しい英大に打ち明けてしまえば、間違いなく重荷になるだけ。



仕事も辞めて、実家に戻ってしまう５歳上のオンナの存在が…。



私がいなくなればきっと、英大にはすぐに素敵な子が現れる。



だから、むしろ憎まれた方が良いと思う・・・




「そっか…、ごめん」


「ううん、違うよ！

絵美、ホントにごめんね…」

申し訳なさそうに謝った絵美に、ますます罪悪感が募った。



「でも、寂しくなるわ…。

美波ともあんまり会えなくなるし…」


「っ・・・」


うっすらと涙と浮かべる絵美に、グッと堪えていたハズの涙が零れた。