5つ年上ともなると、それなりに気を使うところもあった。
休日デートの時は、いつもより可愛い格好をしてみたり。
仕事ではフルアップだったり、ストレートのヘアスタイルだというのに。
緩めの巻き髪を施して、リップも艶々に仕上げてみたり…。
でも、いつもムリをした私を見るたびに呆れていたよね?
“美波を好きになったんだ。
頼むから、ありのままでいてくれ。
俺がもっと頑張って、美波に似合う男になるから”
そう言って、優しいキスを落として宥めてくれたね?
本当はそんな言葉が欲しくて、ズルした時もあったんだけど。
貴方と過ごした2年はあっという間で、濃厚すぎたの。
もっと…、ううん、出来ればずっと一緒にいたかった。
だけど年齢と分別が邪魔をして、貴方とはイラレナイ・・・

