だから何だ。 別に教師に気に入られなくても、生きていける。 それを思ってもいない事を言って媚びて、一体何になるというのだ。 自分を偽ってまで媚びを売る必要などありはしないと、響也は思っている。 響也が心の奥で蔑んでいるとも知らぬ教師は、チャイムと同時にチョークを置いた。 「じゃあ今日はここまで。いつもの事だが、予習はしっかりやってくるように」 それを皮切りに委員長が号令をかけ、教師は出て行った。 そしていつも通りのタイミングで緊張が解かれ、あちらこちらで談笑が始まる。