時計仕掛けの宝石箱

「<三風神>‥情報収集のスペシャリストの彼等が、この組織の存在も信憑性も確かであると、報告してくれた。

‥正直、信じたくはないけれど‥事実から目を背けていてはいけないからね。

僕達FGKは、今まで邪鬼は自然に発生しているモノとして認識していた。

しかし、この資料にめある通り‥邪鬼は人工的に発生させる事が可能であり、それを行っている組織がある事が発覚した」

そして、とハロルドは視線を虚空に投げ出した。

「‥あろうことか‥

僕達の同属である<シェレス>が主体となった組織だということかなんだ」

美顔に刻まれた深い苦悩。彼はきつく瞼を閉じた。

(‥シェレスが何故‥?)

エディリーンは苛立ちを隠しきれなかった。

シェレス。仮にもエディリーン達と同じ特異な<力>を持つもの。

<力>があるからこそセカイの<秩序>を保つために己が手を紅く染めるのに、何故‥。

「‥何故、それをぶち壊そうとする!!」