時計仕掛けの宝石箱

確かにラディオルも同じ事を考えてはいた。

だが、改めて他人から言われると嫌な響きを含んで聞こえた。






「‥なんだ、この‥胸騒ぎは‥」






胸の奥で虫が這いずり回っているような不快感。

ラディオルは声に出さずに舌打ちをした。



(‥嫌な場面で、俺の直感は当たるからな‥。

‥畜生)

そう心の中で掃き捨てた瞬間、室内の雰囲気が変わった。

それに反応して、四人はより身を縮めて頭を垂れる。

四人の左側から、微かにコツコツと石床が擦れる音が聞こえてきた。

軽やかな、それでいて風格のある足取りは徐々に近付いてくる。

そして、その人物はあの中途半端な椅子に腰掛けた。






‥‥沈黙。






「‥みんな、顔を上げて」