進むと徐々に強くなっていく灯火。
‥やがて、彼らの最終目的地である其処が、姿を露にした。
まるで西洋の大聖堂のような、巨大なステンドグラスの輝く教会。
ただ教会と違うのは‥教会には本来ないはずの椅子が一脚。
見ようによっては玉座とも称せるが、そこまで煌びやかはない。かと言って、単なる椅子にしては豪奢な造りだ。
何処までも中途半端なその場所で、エディリーンを含めた<jewel>は椅子の前にある三段の階段近くで跪いた。
物音一つしなくなった空間で、トーマは落ち着きなく目をきょろきょろと動かしている。
それに気付いたのは隣にいたラディオルだった。
「‥どうした?何かあったのか?」
「いや、違うけど」
「なら落ち着きをなくしたみたいに目をあちこちに巡らせるな。」
「ね、ルーディ」
「‥‥お前、人の話聞いてたか?」



