時計仕掛けの宝石箱

「‥<―我等、真実と運命を司る御身に仕えし者なり。

全てを統べる尊き神門を守護する門番よ、我等が主の御身の前に、須く(スベカラク)通したまえ―>‥」

成人もしていない少女が話す言葉とは思えないその古語を、エディリーンは詰まりもせずにスラスラと暗唱した。

深く深く告げられた言の葉は、ゆっくりと黒門に吸い上げられ‥。
重量感のある音を立てて開き始めた。

門に描かれた大蛇と獅子が滑らかに動き、大蛇は右に、獅子は左に帰する。

扉を護る門番達は、その鋭い視線で四人の通行を許可した。

薄ら寒い空気が、四人の足元から舐め回すように這い出てくる。

だが彼等は、躊躇いなくその中に踏み入った。

濃厚な暗闇が四人を包む。そしてそれを確認したかのように、扉は静かに閉まった。

一瞬にして闇に転じた空間で、何かがゆらりと動いた。

途端に淡い蝋燭が灯る。

申し訳程度の薄明かりが創り出した道を、<jewel>達は音もなく歩く。