響也は蜜羽を抱えたまま、廊下を激走していた。 耳元に口があるかのように、自分の呼吸音が間近に聞こえる。 腕も徐々に怠く(ダルク)なり、だんだん下がってきている。 蜜羽はかなり軽いのだが、流石に走っているとなると、負荷が掛かってくる。 それでも蜜羽を落とすまいと、速度を緩めまいと、疲労した体に鞭を打つ。 ‥クソっ!何なんだよ、アレは‥!! そう、響也は追われていた。