時計仕掛けの宝石箱

「ひッッ!!」

引きつった声が、少年のわななく唇の間から漏れる。

恐怖のあまり、極限まで青褪めた彼の顔は、生気を全く感じる事が出来ない。

謎の物体から少しでも離れようと必死になるが、極度の緊張で腰が抜けて、その場にへなへなと座り込んでしまう。

そんな哀れな少年をじいぃっ‥と見つめていたソレは、重そうな身体を揺さぶりながら、顔を近付ける。

もはや声すら出なくなった少年は、自分から距離をとっているクラスメイトに‥



縋りつくような視線を投げた。



そう、それが彼に残された唯一の手立てだった。