時計仕掛けの宝石箱

取り敢えず、背後の踊り場だけは絶対見ない方向でいこうと、
響也は固く誓う。

本来ならば、職員室へ行き、然るべき措置を取るのが最優先だ。

しかし、奇妙な感覚が響也を教室へと急かしている。

みんなが無事なのかが不安になっているだけなのだろうか。

‥いや、それだけではない。

何かを見落としている気がしてならないのだ。

そう、先程感じた違和感のように、響也の心の中で凝り固まって剥れない、何かがある。

何だ?俺は、何に違和感を覚えている?

‥それに、何故こんなにも教室の事が気にかかるのだろう‥。

必死に考えながら、響也は別の階段の方向へと足を向け‥。









響也は、異常な事に気付いてしまった。