『一体…なんだったの?』


一瞬の出来事でよくわからなかった…


『…ワラッテ?』


私…


笑えてなかった?


美佳とかと話してるとき…笑ってなかった?


『はぁ…なに気になってんだろ…』




でも…


なぜだかわからないけど…


帰り道に、さっきの先生の笑顔ばかりが浮かぶ…


『きっと…あんな風に笑えてなかったってことなんだろうな…』


素直になれないから…


ひねくれ者の私に、先生は教えてくれたのかもしれない…



『笑って…か…』



私は、電車の窓から外の景色を見つめていた…