「そっか…じゃあ…笑ってみなよ」


「…はい?」


私の頭の中はハテナマークがいっぱい浮かぶ…


いきなりこんなとこ連れてきて、何言われるかと思ったら…



『…笑って?…とは?』


私は、相当マヌケな顔をしていただろう…


先生が、微笑んだ…


「あははは…イキナリすぎたよなーゴメン!」


先生が私の頭を撫でた…


ふわっと香る先生の香り…


石鹸みたいな…優しい香り…


「私…笑ってますよ?友達と話してる時とか…」


「んー…そっか!悪かったな!変なコト聞いて…もういいよ?」


先生は、ニコッと笑ってドアを指さした…


その笑顔が…なんだか幼く見え、とても先生とは思えないくらい…可愛く見えた


「…じゃあ…失礼…しました」


私はドアに手をかけた…

ギシギシと音をたてるドア…


「じゃあな!また明日!」


そんな私に、また笑顔を向け、先生は手を振った…



『バタンッ』