逃走〜罪人の最後の七日間〜

「理央、プレゼント。私のお守り持ってて。」
私は理央に精一杯問いかける。
「泣かないで、笑ってねぇっ。」
私が理央に出来ること。精一杯、笑うこと。
『アリス?』
「私は有栖川 和音。」
『和音。ごめん。』
「あやまんないで。」
全部、全部、私が悪い。
自分勝手に救ってもらったのに自分から死んで本当、馬鹿だよ。
『和音。僕は生きて欲しいから、もしも生まれ変わったら孝太と付き合って。』「出来ない。」
『孝太は今でも月一で和音に会いに。』
首を横に振り人差し指を理央の口元に置く。
「二人の友情に割って入って、どちらかの恋人をなるほど、私は汚れていない。」
『和音。手足が消えてる。』