天使の夜

「結菜さんが大学を卒業したら、結婚したいと思っています。同棲させてください」


床に頭が付くくらい頭を下げて、必死にうちの親に頼み込んでた。


最初は親も反対してたけど、悠君の熱意に負けたのか最後は許してくれた。


楽しかったな~


一緒に家具を選んだり、ベットを選んだり。


あれがいい。


これがいいってね。


そんな同棲生活も、1年半たったね。


「悠君・・・」


今悠君が寝てるベットには、悠君一人。


1週間前までは、私が隣に寝てたのにね。


人生って、わからない。


まさか私の人生が、こんなに早く閉じるとは思ってなかったよ。


悠君だって、思ってなかったよね。


私は1週間前、事故で死んだ。