「はいどうぞ!」

そう言って、この間の分厚い本を机の上に出して、貸出しカードが挿んであるページの後ろを開いてくれた。


そこの最後に書かれた名前が…

荻野雅人 2ーA

と、書かれてあった。

荻野って…

もしかして…