オレは、自転車をこぎはじめた。
「あっ、オレ、高杉!
高杉智也!」
「あたし、さくら!
伊藤桜って言うの!
よろしくね!」
話を聞いてみれば、中学はとなりの中学だったらしい。
話が盛り上がったものの…
たかが十分。もう、着いた。
「トモ君ありがとうね!」
「うん!それじゃあ、自転車止めてくるから、先いってなよ?」
「えっいいよ〜。悪いから一緒にいくよ。」
オレ青春してる気がする。
「そっか、ありがとうな。」
「いやいや。本当なら大遅刻だから!」
桜は笑いながら言う。
二人で一緒にクラス分け表をみる…。
「オレは…三組だな。伊藤さんは?」
「えっ?桜でいいよ?あたしは〜四組だ!」
ちくしょう!!
クラス違うやんか!!
んっ?
優太が四組…うらやましいやんか。
「あっうん。いと…じゃなくて…
桜、その田中優太ってのオレの友達だから、仲良くしてやって?」
「トモ君の友達いるんだ?なら安心だね!」
ア〜可愛いな。
てか、優太も別のクラスか…。

