冷たくなった頬越しのシーツに顔を押し付ける。

 顔はぐちゃぐちゃだ。

 心から何か落っこちた。

 赤色の小さな花。

 終わってしまった。

 ずっと咲き続けていた思いを終わらせなさいと。

 ヤスが私のこと好きだった。

 心は弾むどころか締め付けられた。

 ああ、やっぱりそうだったんだと。

 罪悪感とあの気持ちは似ているのかもしれない。

 今はその違いがよくわかる。

 今、私の心は罪悪感に締め付けられている。

 だから分かる。

 今までの違いとよくわかる。

 これを何と呼ぼう。

 私には名づけることができないよ。

 気軽に呼べないよ。

 私はそれを呼んでもいい資格がないよ。