千日紅が咲いている

 罪悪感だって。

 罪悪感に決まってるんだって。

 だって、そうじゃなかったら、これはずっと前から違ったことになって。

 じゃ、私は最初から間違ってたことになって。

 ヤスの気持ちもなんかあやふやになって。


「イテェ!」


という声と同時に部屋へ続く扉がものすごい音を立てた。

 私は慌てて体制を立て直すと、扉を開けてヤスが戻ってきた。


「やべ。本格的に酔ってるかも」


と鼻を押さえながら言った。


「馬鹿だろ」


 さっきまでの雰囲気とは全く違った、からかいを含んだ大輔の言葉にヤスが反論する。

 気づけば、心臓は落ち着いていた。

 右耳がおかしい気がして、一度強くこすった。