千日紅が咲いている

「うまい!てれってー」

「なんだよ、その効果音は」

「ガキの頃なかった?お菓子のCMのさ」


 カレーのにおいが立ち込める部屋で、私たち3人は小さなテーブルを囲んだ。

 飲み物はビールまたは梅酒。

 私はビールを飲めないから、梅酒専門。


「恵さ、隠し味いれすぎだろ」

「何々?」

「母の味なの。ウスターソース、ケチャップ、はちみつ、しょうゆ……」

「カレーとかそんなに入れるもん?」

「入れないだろ」

「入れてるって。絶対入れてる!」