千日紅が咲いている


「なんでそんなに気にしてるんだ」


 顔を上げると、大輔はゲームの電源を切って、私と向き合っていた。


「そりゃ…友達だし」

「だからって、気にしすぎだろ。できたらヤスは言ってくるはずだし」

「そうなんだろうけど…」

「恵」


 顔を落とそうとしたら、伸ばされてきた手に無理やり上を向かせられた。

 キスができそうなくらい近い距離に大輔の顔。

 ランランと輝く、鋭い眼。

 息がとまった。

 キスをされた。

 いつもより乱暴なキスだった。