名前も知らない 男から抱き締められるなんて イヤなはずなのに。 なぜかあたしは 拒めなかった。 むしろ心地好ささえ 感じていた。 違う。 安らげる場所が あたしは欲しかったんだ。 こんなふうに あたたかくて 孤独なんてなくて 包まれている。 そんな安らげる場所が──…