「あはは、弱い弱い」



「まじウケるし」



そんな声が
背中越しに聞こえた。



きっとあたしを
一般的に見たら
「いじめられてる
可哀想で痛い子」
なんだろう。



知ってても
やっぱり痛い。



苦しい。



泣きたくなる。



あたしは誰もいない
空き教室に飛び込むと
声も出さずに泣いた。