春樹と一緒にいることが多くなって

最初は
無口だったあたしも
自然と口数が増えていった

春樹はあたしをちゃんと見てくれる

そんな安心感があったからかもしれない


ある日あたしと春樹は
偶然仕事の帰りが一緒になった

最初は立ち話をしてたけど
春樹がせっかくだから
ドライブにでも行こう
と言い出して

ドライブに行くことになった


しばらく車を走らせて

どこへ行くかと思ったら
海だった。。。

夜の海


星がすごくきれいで
月の光が海に反射してた

2人で砂浜に腰をおろして
しばらくして
星空を見つめながら
春樹が口を開いた


『なぁ。。。姫川』

『なぁに?』

『お前さ…

手首に傷あんだろ?

それ自分でやったのか?』


……………


『俺さ高校の時むちゃくちゃ仲がよかった女友達がいたんだよ』


春樹は問いかけに答えないままの
あたしに話し始めた

『本当に仲よくてさ。。。美紗ってゆうんだけど
気さくで
明るくて
いつも元気な奴だったんだ。。。

俺は美紗のこと最高のダチだと思ってた

でも美紗は違ってたんだ
ある日俺は美紗に呼び出されて

告白された。。。

美紗はずっと俺のことを好きだったんだ