「私がそう呼びたいって言ったんですよ」
とりあえずフォローを入れてみる私。
彰人さんがいじられるの可哀相だからさ。
「まだまだ禁断な雰囲気味わいたいの?」
琴美さんは楽しげに私に聞いた。
「まさか、一種の愛情表現ですって」
私だって負けないよ!
彰人さんに散々意地悪されてるからか、口で負けなくない。
「あらあら、知らない間に手強くなったのね」
「ああ、最近反抗期らしい」
彰人さんは、皮肉って私に向かって言った。
「先生の意地悪!せっかく、フォローしてあげたのに。…もう知らない」
先を歩く亮介さんの隣へ並んだ。
ふん!
ちょっと怒ったフリ。
「喧嘩か?ああ、喧嘩するほどラブラブって言うもんな」
「言いません!それに、亮介さんも琴美さんには負けます」
「おいおい、やめろよ。俺、あんな腹黒でガサツな女嫌いだよ」
顔をしかめて、頭を掻きながら言う亮介さんは、困り顔だ。
「そうなんですか?でも琴美さんってあんなんじゃなかったですよね」
「ああ、最近反抗期なんだよ」
私に言われた言葉を使った亮介さんは、楽しそう。



