放心する私を抱いたまま、レックスは呪文みたいなものを唱え始めた。


私が異変に気が付いた瞬間、部屋が光に包まれていく。


抵抗したくても、もう力が抜けてうまく動けない。


体がふわりと浮き、感覚がマヒしていく。


「うっ…」



私は、そのまま意識を失った。