「失礼します」



目の前には、見知らぬ男性が居た。
あれ、この人は誰?
突然現れたから…もしかして、フーカ?






「お察しの通り、私もフーカです。リオの件について、お話が」



名前を名乗らないことにすら、気付かない程に動揺した。
リオに、何かあったの?








「リオは、現在大変衰弱しております。終わりのない拷問に、苦しんでおります」




「拷問?」



「はい、裏切り者は拷問を受けるという定めでございます。こちらを」







そこに映し出されたのは、リオが十字架に縛り付けられていて、鞭を何度も殴りつけられていた。
リオは痛みに、顔を歪め叫び声をあげている。