私の理想に近い男なんて居ない。
そう思って何年が経ったのだろう?

別に私には彼氏とか
そういった存在は必要ないって

ずっと友達と楽しく騒いでれば
いいじゃん?ってあの時は思ってた

私の名前は 長江 奈々
普通の女子高生

私が男という物に興味をなくしたのは
確か中学3年の頃…

その時に付き合ってた彼氏が浮気した。
まあ、別に好きじゃなかったし
どうでも良かった…といえば強がりになる
きっと私は男に興味がなかったんだ


「奈々ちゃん?」

…ふと我にかえる
あっ私、親友の由美に連れられて
嫌々…合コンに来てたんだ。
「もうすぐしたら、龍が来るから」
いかにもチャラそうな男が話しかけてくる

「あ…うん」
そっけなく返事を返す、

何分が経っただろう?
「ガチャ」
ドアが開く音がして私はその方向を向いた

……―きっと見とれてた
初めて見た、あんな顔。
ずっごく綺麗な整った顔
きっと…きっとこれは一目惚れをした。