クラスに入ると、何か1つの話題で持ち切りだった。


何だろうー…?



静かに自分の席に座って、耳を澄まして1つのグループの女子の会話を聞いてみた。




『やっぱめっちゃカッコ良かったぁ~!』

『だよねぇ~!彼氏にしたーい!』

『璃恩君彼女いるのかなぁ~』





ー…璃恩君?ー…

誰だそれ。
名前を聞いた事が無い。多分、他中から来た人だろう…。



その時、私には何も興味が無かった。
その人とは無縁の関係だと思ってたから。





その時ー…




『キャーーー!』




女子の高い歓声が教室や廊下に響き渡った。