「健一、そんな怒んなって…」
「金田の言う通り、キャプテンに謝れ」
「裕太さんまで…」
寺嶋と言う部員は、金田と呼ばれる部員と食堂で会った真柴先輩には、頭が上がらないようだった。
「金田、真柴。そこまで言わなくても…。
うちの大事なエースなんだから…」
「いえ、キャプテンはこいつに甘すぎです。
寺嶋早く謝れ」
「…すんません」
「すみませんでした」
寺嶋に続いて金田も謝った様だった。
「もう良いから…。金田もう頭を上げろ。
それから、真柴と寺嶋はブルペンに行って練習しろ」
「「はいっ」」
「金田もメニューを始めろ。
ベンチ入り以外は声だしと球拾い中心に動け」
「「「「「はいっ」」」」
集まっていた部員たちは各自散らばって行った。


