"カンッ" "バシッ" "シュッ" このテストだって、小さな頃から毎日やってる事と同じ。 「…よし。セカンドとして入部を許可しよう」 「ありがとうございます。ピッチングも見てもらいたいんですが…」 「必要ない。練習に参加したらわかるだろう」 監督はグランドに背を向けて歩いていった。 「ちょっ…」 そんなに良い投手が居るのか…? 投手じゃなきゃ……。 意味がない…―――――。