―――ピピピピピピ


――――――ガシャン、ドカッ



「…起きてる、から…!」



只今、朝6時。

私は、けたたましく鳴る目覚まし時計を壁に投げつけた。



「…また…あの夢…」



赤いバラと白いシャンデリア
暗い窓の外
デュオとハク

最後に名前を呼ばれて…




この夢を見ると、いつも起きていた。
否、目覚まし時計の音で、自分が起きている事に気付く。



この夢を見ると、何かイライラする
"もどかしい"って言うのかな…



「…ま、遅刻でクビが免れたけど、ね」



のそのそベットから降りると、1階へと続く階段へ向かった。

部屋のドアを開けると、朝らしい味噌汁の匂いが漂う。



「…おはよ…」



私は食卓へついた。