ひとしきり騒いだあと、旭がお茶とケーキの用意をしてくれた。
「どうぞ☆」
「ありがと!いっただっきまーす!」
「…食い気より色気を出してほしいわ、俺は。」
陽がとなりでそんなことを言っていたが聞こえないフリをした。
「…あのね、麻衣。実は麻衣に言わなくちゃいけないことがあるんだ。」
言わなくちゃ…いけないこと?
あたしはフォークを口に入れたまま旭の顔を見た。
「俺……留学するんだ。」
……………え…え?
「留………学?」
「うん。ツトムくんと、たっくんがね、留学してみないかって言ってくれたんだ。前にも行ったけど、俺、将来は国際的な仕事したい。そのためにも留学はいい経験だと思うから。」
そういえば…そんなこと言ってたよね。
でも…
留学ってことは…
旭がいなくなるって
ことだよね?
「どうしようかなって迷ったんだけど…麻衣の気持ちも聞けたし、今、思い残すことはなんもないから行くことにした!」


