ふたご王子に恋をした

「バカか、お前は。縁起でもないこと言うな。」


「だって……」



そこまで言いかけると陽はあたしの頭にポンと手を置き、優しくなでた。




「アイツは、寂しがり屋だから…お前がいないとダメらしい。旭のこと好きって思うなら…そばにいてほしいんだ。」




好き………



それはどういう意味の好きなの?


旭の彼女としてそばにいてほしいってこと?



旭のこと好きだけど、恋人以上に大切な存在かもって…家族みたいな、お兄ちゃんみたいな存在かもって…


思い始めたんだけど…それじゃダメなのかな…?



「陽…あたしね…」



「じゃあ!俺…次の授業もバックれるから、ツトムになんか言われたら適当に言っといて。」



「陽……?」



あたしの言葉を遮るようにそう言うと、陽は足早に階段を登っていった。





……ちょっと、コラ。


人の話は最後まで聞けっての!




だけど…なんだろう…今日の陽はいつもと違う気がした。


スゴく穏やかで優しい


なのに、




前より、


陽が遠くにいるような気がした。