ふたご王子に恋をした

「俺はいつものことだから。」


「開き直っちゃダメでしょ!」



「お前と違って遅刻しても勉強出来るからいーんだよ。」



「うぎゃあっ…!」



陽は見下したように笑うとあたしの頭をグシャグシャとなでた。


なんか陽ってあたしのこと、子ども扱いしてる気がする…


そして悔しいことに陽の言うことは納得出来るから、反論出来ない…!


ムキーっ!



「フンッ!あたし先行くから!」



本当子どもじゃん、あたし…。



「……麻衣。」



「えっ?」




急に名前を呼ばれ、胸がドキンと鳴る。


普段は“お前”だの“おい”だの呼ぶから改めて名前で呼ばれると緊張しちゃうんだよね…



陽はあたしに近付くと顔をのぞきこんだ。



その顔は相変わらず整っていて、色気があるのに、なんだか今日は妙にかわいく見えた。


「……旭のこと、頼むな。」



…………え?


な、なに急に……



「…ちょ、余命3ヶ月みたいなこと言わないでよ。」



死ぬのか、コイツは。