ふたご王子に恋をした

携帯を手に取り開くと、メールが2件と着信が1件だった。


メールは千夏と旭からで、ついさっき、洗面所にいるときに来たものらしい。


ふたりとも「どうした?寝坊?」って内容のメールだった。



さすが!
わかってるじゃん、大当たりです。


着信は……


紗結ちゃんからだ!



昨日の夜、11時頃にかかってきたらしい。



ごめんね紗結ちゃん…爆睡してたよ。


電話ってことは何か話があったってことだよね。


学校行ったら聞いてみよう!





支度を全部終え、家を出ると同時に、千夏と旭には「今から行きます」とだけ返事をした。






学校の昇降口に着くとちょうど1時間目終了を知らせるチャイムが鳴った。



2時間目から何食わぬ顔で参加しちゃえ。




「…完全に遅刻じゃん。」


「わっ!!」



上履きを出そうとするあたしの背後で誰かがつぶやいたので、驚いた拍子に上履きを落としてしまった。



「陽かぁ…ビックリした~!」


「2時間目から登校なんて社長出勤みてぇだな。」


皮肉たっぷりに言う陽だけど、


「いや、そういうアンタだって完全に遅刻じゃん!」


人のこと言えないよ?