「…大丈夫だよ。お前の気持ち、ちゃんとアイツに伝わってる。アイツも……お前のこと好きだよ、きっと。そばにいてやれ。」




ヒナ……?



「…そういえば、あの話…アイツにはしたのか?」



「え?あぁ…まだ…言いそびれちゃって…俺もまだハッキリ決めたわけじゃないし…」




「…そうか……怖い、か?」



「怖いというより、不安かな……好きな人と離れるのは誰だって不安でしょ。」




「離れるつっても今回は真美のときとは話が別だ。大丈夫だろ。」

「相変わらずドライだね~ヒナちゃんは。」


「お前が恋愛に依存しすぎるだけだよ。」



「お互い様じゃん!」



そう言うとヒナは鼻で笑った。



「とにかく、大丈夫だって。アイツなら応援してくれるよ。」



「そうかな…」



「ゆっくり考えろ………じゃ、俺もう寝るわ。」


「早っ!まだ8時だよ!」


「眠い。」




ダルそうに一言言い残すとヒナは自分の部屋へ行ってしまった。