ふたご王子に恋をした

「あ!こないだのが原因とかじゃないからね!ホントに!ほら、うちのパパ、外務省に勤めるって前に言ったじゃん?」



「あぁ…そんなこと言ってたな…」



「それで、海外に転勤になっちゃって…しばらくは日本に帰ってこれないからあたしたちも一緒に行くことになったんだ…」




真美が……



いなくなる。



「あたし…旭もヒナのことも大好きだよ。今まで会ってきた人たちの中でイチバン大好きっ…大好きだから、二人には笑っててほしいんだ。」



なに言ってんの…?


それは俺のセリフだよ?



「…あたしのことばっかり気にして、暗い顔をしてほしくない。笑って笑って……笑ってよ?」



そう言う真美の目からは涙がこぼれていた。



「ふたりと離れたくないけど…しょうがないことだから…今までありがとう。あたしはふたりに甘え過ぎてた…だからひとりでもしっかり生きていけるように、前に進むから…頑張るから…だからふたりも…あたしなんか気にせずに前を見て?」



それは俺とヒナに対する「別れ」の言葉であり、


俺と真美の関係を「終わり」にする言葉だった。