ふたご王子に恋をした

俺もヒナも、真美が泣いたのを初めてみた。


子どもみたいに、声をあげて泣く真美。よく見ると、足にも腕にもアザや傷があった。



今までずっと耐えてきた。


我慢してきた。


自分が笑えば、俺もヒナも笑ってくれるから。



その苦しみや悲しみは計り知れない。




どうして俺は気付いてやれなかったんだろう…


こんなに側にいたのに。


一番近くにいたのに。


守ってやらなくちゃいけない



ヒナにも言われたし、俺だって分かってたハズなのに…



全然守れてなかった。


抱き締めているつもりでも、真美は俺の腕の中にはいなくて、


ひとりで戦ってた。



俺も好きで、


真美も好きでいてくれるのに、


なんで真美だけが傷付くんだよ…



俺は好きな人を守ることもできないしょうもない人間だ。




自分の情けなさと、


今まで真美が抱えていた悲しみを考えると、



涙が止まらなかった。



それから1週間、真美は学校を休んだ。


理由は風邪ということだったが、俺は心配でたまらなかった。


そんなある日、真美から電話があった。


「あたし遊園地に行きたいんだ!旭とヒナと一緒に。」