ふたご王子に恋をした

それは俺だけじゃなくて、ヒナも同じ気持ちだった。


ヒナがそう言ったわけじゃないけど、見てたら分かる。


双子だから。



俺もヒナも真美が好きだった。



夏休みが明けたある日、真美が俺を呼び出した。



「あたし、旭のこと好きです!」



うれしかった。



「俺もだよ。一緒だね♪」


って笑って答えた。


だけど、ヒナのことも気になった。



俺が真美と付き合うって知ったらヒナはどう思うかなって。



だけど、ヒナはずっとずっと前からそうなることを知っていた。



「あのね、ヒナが頑張って告白してみろよって応援してくれたんだ。大丈夫だよって。」


ヒナは、真美が俺に気があることをずっと前から気付いてて、自分も好きなのに真美を後押ししてた。


俺が好きって気持ちも知ってて後押ししてた。



俺だったらきっとそんなこと出来ない。


そんなに心広くないよ。



ヒナはあぁ見えてスゴく優しいやつだから、

自分の好きなやつが幸せになれるなら、


いくらでも自分を犠牲に出来る。


そういうやつなんだ。