「…麻衣となんかあったー?」
麻衣がいなくなったリビングで、旭がココアを飲みながら陽を見ずに言った。
「…なんで?」
陽も旭を見ることなく答え、ソファーに腰掛けた。
「麻衣の様子が変だった。」
「…そうか?」
「そうかって…ヒナだって麻衣がウソつくの下手なことくらい知ってるでしょ?」
「………………」
「え、なにその妙な沈黙!やめて~!なんかスベったみたいじゃん!」
「…お前ー…アイツに告白したろ。」
「あぁ…うん、したよ。」
旭は動揺することなくサラリと答えた。
「麻衣が言ってた?」
「いや…言ってないけど…アイツ見てたら分かる。お前に対する態度が急に変わった。ちょっと浮き足だってるし。」
「え、そうだった!?確かに意識しすぎだよって思うくらい挙動不振ではあったけど…ていうか、急にどうしたの?そんなこと聞いて。めずらしいじゃん。」
「…別に。聞いてみたかっただけ。」
「ヒナが俺の恋愛について聞きたがるなんて…真美以来、だね。」
旭は何か悟ったようにつぶやいた。
そしてテーブルに置いてあったアルバムに気が付いた。


